この配置どうしますか?
9ボールでこんな配置になったらどうしますか?
8番、手球、9番全てクッションタッチです。
これを見て、
「真っ直ぐだし、8番入れて手球ストップでしょ?」
と思った方、
危険です…。
実際にやってみると分かりますが、かなりの高確率で外れます。
外れるどころか、
こんな風に8番に当たらないことすらあると思います。
ではなぜこんなことが起きるのでしょうか?
その理由を説明します。
なぜ難しいのか?

まず、クッションは手球の半分よりも高く作られているので、手球はわずかに「蓋(フタ)」をされている状態になっています。
そして、今回のケースは9番越しのショットなので、必ずキューを立てて撞くことになるのですが、そうすると下のスレート(石盤)の反発で手球は少し上に跳ねます。
つまりショット直後に上に跳ねた手球が、蓋となっているクッションに弾かれてしまっていたのです。
ということで、このショットを入れるのはものすごく難しいです。
ちなみに、上に跳ねないようにゆっくり撞けば入るかもと思いそれも試しましたが、自分は入れられませんでした。また、逆にゆっくり過ぎると今度は「ヨレ」の危険性も出てくるので、それはそれで難易度が高くなるとも感じました。
ではどうすれば?
では、実際の試合でこのような配置が回ってきたらどうするか?ですが、
自分の選択はこうです。
こんな感じで8番の左側を薄くカットしてのセーフティーを選びます。
実はこのショットも少し難易度が高く、ちょうどいい厚みに当てるのは結構難しいのですが、ほぼ外れると分かっているショットで攻めるよりは良いかと思います。
ということで、「攻めてはいけない球?」の紹介でした。