
サイドポケットに狙うの苦手だな…。

たしかに配置によってはコーナーよりも難しくなることがありますが、逆にコーナーよりも簡単になることもありますよ!
ポケットの特性を正しく理解して、極端に苦手意識を持たないようにしましょう!
『サイドポケット=難しい』ではない
『サイドポケットは難しいから出来れば狙いたくないんですよね…。』
初心者の方から、たまにこのようなお声を聞くことがあります。
しかし実際の難易度は配置によって大きく変わるので、『サイドポケット=難しいものだ』と一括りにして苦手意識を持ってしまうと、選択肢の幅を狭めてしまうことになり非常にもったいないです。
サイドポケットの特性を正しく理解して、不要な苦手意識をなくしていきましょう。
コーナーとサイド、広いのはどっち?
まず、コーナー、サイドそれぞれのポケットの大きさを確認します。
(コーナーポケット)
(サイドポケット)
このように、ほとんどのビリヤードテーブルは実はサイドポケットの方が少し広めになっています。
ですので、
(コーナーポケット正面)
(サイドポケット正面)
画像のように的球の位置がポケットの正面付近にあり、かつポケットまでの距離が同じ場合は、サイドに狙う方が実は簡単なのです。
案外この事実をご存知でない初心者の方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
これを知っておくだけでも、サイドを狙う際に少しゆとりが持てるようになります。
なぜサイドの方が難しく感じるのか?
前述したように、コーナーよりもサイドの方がポケットの幅は広いです。
にも関わらず『サイドの方が難しい』と感じる方が多いのはなぜでしょうか?
それは、ポケットに対して角度がつくにつれて、難易度が急激に上がっていってしまうからです。
(※数値はだいたいのイメージです)
ポケットの形状上、コーナーはテーブル上どの位置からでも入れることが出来るのですが、サイドはクッションタッチしている球は絶対に入れることが出来ません。
そのために、コーナーとサイドで画像のような難易度の変化が生じます。
そしてこのことを把握していないがために、難易度7の配置を難易度1の配置と同じような感覚で狙って外してしまい、それを繰り返すことで『サイド=難しい』という印象を徐々にもってしまうのだと思います。
角度の無い位置からサイドに狙う際のポイント
上記画像の難易度7くらいの配置です。
このような球を狙う際とても重要なポイントがあります。
それは、
『ショットスピードを落とす』
という点です。
サイド開口部のクッションは、コーナーと比べて少し外に開くように作られているため、ショットスピードが速すぎると、的球が開口部のクッション当たった際に外側に弾かれてしまいます。
ですので、
このような球を狙う場合は、ショットスピードを落として開口部のクッションに的球を優しく当てるように(あるいは当てないように)すると入りやすくなります。
サイドを狙える範囲の基準
では実際のゲーム中、サイドに狙うことが出来る的球の範囲はどれくらいなのでしょうか?
これに関しては、わかりやすい基準があるのでご紹介します。
上下短クッション2Pからサイドポケットにそれぞれ線を引いていくと、ダイヤモンドのような形になります。
そして、このダイヤモンドの外側にある的球は、基本的にはサイドには狙わない方が無難です(クッションタッチで無い限り、可能性は0%ではないです)。
ゲーム中判断に迷った時は、この基準に沿って考えてみて下さい(※厳密には厚みの精度やショットスピード、あるいはスピンなどによっても範囲は変わってきます。)。
まとめ
・『サイドポケット=どこから狙っても難しい』というわけでは無い
・的球がサイドポケット正面付近にある場合はむしろコーナーよりも簡単
・ポケットに対して角度がつくにつれて難易度が急激に上がっていく
・的球がクッションにタッチしている場合は絶対に入らない
・サイドに狙えるか迷った時はダイヤモンドで判断する