試合中に手が震える時の対処法

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試合中に手が震えてしまって困ってます…。

対処法を教えます!

手が震えたことありますか?

皆様は試合中に手が震えたことありますか?

自分はほぼ毎回震えています。

普段何のプレッシャーも無いような状況であれば基本的に震えることはありませんが、試合やイベントなどプレッシャーがかかる状況だと、ほぼもれなく小刻みに右手は震えています。さらに相手が世界チャンピオンクラスであったり、スコアが切迫していたり、たくさんのお客様に注目されていたり、緊張する要素が増えれば増えるほどその震度は増していきます。

自分自身以前はそのことをすごく気にしていて、

「緊張しているのがバレバレで恥ずかしい」

「球が外れるのは手の震えのせいだ」

というようにネガティブに捉えていたのですが、今はそうではなくむしろポジティブなことだと捉えています。

なぜ手が震えるのか?

そもそもなぜ緊張すると手が震えるのでしょうか?

まずはその理由を説明します。

全ての動物は、天敵が近づいてきたりしてストレスやプレッシャーを感じた時、感覚が敏感になったり、身体が強張ったり、様々な生理反応を起こします。

この反応は、自分自身に危険が迫っていることを知らせて「恐怖」や「警戒」という状態を生み出し、次の行動に備える意味があります。

もしこの反応が無いと天敵が近づいてきても何の危機感も無いわけですから、簡単に餌食になってしまいます。

つまり、この反応は生きていく上で必要不可欠な機能なのです。

そして、もちろん人間も動物なのでその機能が備わっています。

人間は野生動物と比べると、命の危険を感じるような状況は圧倒的に少ないですが、それでもストレスやプレッシャーを受けると、必ず何らかの生理反応を起こします。

その反応のパターンは様々で、人によって違ったりもします。

冷や汗が出る人もいれば、手が冷たくなる人もいますし、呼吸が激しくなる人もいます。

そして中には、

『手が震える人もいる』。

というわけです。

(※自分が以前師事していたメンタルコーチに教わった話です)

トッププロも震えてる

ビリヤード界の世界のトッププロも実は結構震えてます。

フィンランドのミカ・イモネンや、中国のウー・チャーチンは、自分が全日本選手権で対戦した時、ラックを組む際やショットする際わずかに手が震えていました。

世界のトッププロは、常に自信満々ですし、緊張している素振りなど微塵も見せることはないので、初めて間近でその様な姿を見た時には少々驚きました。

もちろんプロの中には、どんな局面でもあまり手が震えないような選手もいるのですが、緊張すらしていない選手はおそらくいないですし、みんな様々なプレッシャーの中でプレーをしているのです。

どのように対処すれば良いのか?

ここからは、試合中に手が震えた時の具体的な対処法を説明します。

手の震えを認める

「手が震えているとミスが起きやすい」と考えてしまう方がいますが、実はそんなことはありません。

ミスしてしまうのは、手の震えをネガティブに捉え、気持ちが逃げてしまった時です。

よくあるのが手の震えを「恥ずかしいこと」と考えてしまうパターンです。

「震えているところを見られたくない」「緊張を悟られたくない」などと考えてしまうと、段々とネガティブな思考になっていってしまいます。

なので、まずは手が震えている事実を素直に認めましょう。

手の震えを肯定する

基本的に手の震えは、

「勝ちたい」

「良いプレーをしたい」

と思っている人、つまり、

「モチベーションが高い人」にしか起こりません。

「勝ちたい」から「負けること」が怖くなり、「良いプレーをしたい」から「ミス」が怖くなり、それがプレッシャーとなって手が震えるのです。

なので、

自分の手の震えを感じた時は、

「自分はやる気があるんだ!」

と肯定的に捉えるようにしましょう。

何か1つのことに集中する

「落ち着け落ち着け」

「いつも通りいつも通り」

冒頭でも書いた通り手の震えは「生理反応」ですので、いくら暗示をかけても基本的には止まりません。

よく「深呼吸すれば自然と震えはおさまってきます」などと書いてある文献を見ますが、自分の経験から言うとほぼ100%止まりません(深呼吸の意味を否定しているわけではありません。呼吸を意識することはとても大切だと思いますが、そこに「手の震えを止める効果」は期待しない方が良いということです。)。

ですので、手の震えを止めようとするのではなく、全く関係のない何かに集中していく方が効果的です。

例えば、

『ショットした後に2秒間頭を止めておこう』

『キューを振り抜くことだけに集中しよう』

みたいな感じです。

それを繰り返しているうちに、徐々に手の震えのことは頭から排除されていき、プレーだけに集中出来るようになってきます。

このことに関しては以前このような記事を書いたので、良かったら読んでみて下さい。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

手が震えることは恥ずかしいことでは無いですし、ネガティブなことでもありません。

やる気がある人にしか起こらない、ポジティブな生理反応です。

悩む必要は一切無いので、前向きに捉えてプレーに集中するようにしましょう。