
マナーが良い人は、一緒にプレーしていて気持ちがいいですね!
「ルール」と「マナー」の違い
ビリヤード界にも、他のスポーツ同様「ルール」と「マナー」があります。
まずはその定義を確認します。
「ルール」は規則や規定であり、違反した場合は罰則が課せられます。
例)手球がポケットに落ちた場合(スクラッチ)はファールなので、相手のフリーボールからスタートです。
一方「マナー」は礼儀や行儀であって、守らなくても特に罰則はありません。
例)スクラッチしてしまった時は、自分で手球を拾い上げるようにしましょう。
ルールは世界中の共通認識として全プレーヤーが守っていますが、マナーに関しては各々考え方がかなり分かれます。
そこで今回は、そんな曖昧なマナーに関しての記事を書こうと思います。
(※「平場」(試合ではなく普段の相撞きなど)か、「試合」かによっても答えが変わるという方もいらっしゃると思うので、今回は「試合」だけに絞ります。)
1、フロック(ラッキー)インした…謝る?謝らない?
最近のプロトーナメントでは主流になっている10ボールの場合、そもそもコールショット(ショット前に狙うボールとポケットを指定しなくてはならない)がルールとして採用されているので、あまり起こらないこと(起きることもあります)なのですが、9ボールは基本的にはコールショットではないので、フロックイン(全く狙っていないポケットに入ってしまうこと)がたまに起きます。
これはかなり答えが分かれるかと思いますか、自分は「謝る派」です。
というか正確にいうと「反射的に謝ってしまう」という感じです。
ただ、あくまでも「ルール」に沿って言えば「謝る必要はない」ので、もし仮に相手プレーヤーが「謝らない派」だとしても、全く気にはなりませんし、腹を立てるようなこともありません。
2、自分がシュートミスしたら、たまたま他の球に隠れてセーフティーの形になってしまった…謝る?謝らない?
上記1の例同様、ルール上は謝らなくても全く問題無いことですし、お互いあり得ることです。
自分は基本的には「謝らない派」です。
というのも、セーフティーの形になっていても、それがこちらに有利にはたらくかどうかはその時点では分からないこともあるからです。
そのセーフティーを返されることもあり得るし、入れられることもあり得るので、その形になった時点では基本的には謝りません。
ただ、結果的にその配置で相手選手の方がファールしてしまったり、こちらにかなり有利な形で回ってきたりした場合は、すれ違う際に「すいません」と謝るようにしています。
3、相手選手の次のショットは、座っている自分に対して正面に構える形になってしまいそう…席を移る?移らない?
色々な試合を見ている限り、これもかなり考え方が分かれそうです。
自分は「移らない派」です。席は移らず、ただジッとするようにしています。
これはどちらかと言うと、頻繁に席を移られる方が気になるプレーヤーが多いのでは?というように感じているからです。
イスとビリヤード台がとても近いお店の時などは、相手選手の方がショットする際に自分自身が邪魔になってしまう時があるので、そういう時はもちろん速やかに席を移りますが、それ以外の時は基本的には移りません。
4、相手選手がナイスショット…拍手する?しない?
自分はどちらかというと「しない派」ですが、シチュエーションや配置などを考慮して、心からナイスショット!と思った時には無意識で太ももを数回叩いていることがあります。
ただこれに関しては、あまりにも頻繁に拍手されたのでは逆に相手選手の方がプレーしにくくなるでしょうし、1試合に1回あるかないかくらいの頻度かなと思います。
相手選手に敬意を
今回は4つの例を挙げてみましたが、皆様はそれぞれどっち派だったでしょうか?
冒頭にも書きましたが、「ルール」と違って「マナー」はなかなか統一が難しいかと思います。
ただ「相手選手に敬意を払う」ということは常に忘れてはいけないことだと思います。
綺麗事に聞こえてしまうかもしれませんが、それは目先の勝敗よりも人として大切なことだと自分は思っています。
相手選手の方は憎むべき「敵」ではなく、自分にプレッシャーをかけてくれる、そして自分を成長させてくれる感謝すべき「同伴競技者」のような存在なのかなと最近は考えるようにもなりました。
試合が始まったら勝つために全力でプレーして、ただそんな中でも相手選手に敬意を払うことは忘れずに、そして試合が終わったら勝っても負けても笑顔で握手、そんなプレーヤーでありたいものです。
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