それでは実際に構えてみましょう。
まずは全体図を(右利きです)。
こんな感じです。
細かく見ていきます。
まず左手の形ですが、組み方が大きく3種類あります。
まず1つ目。
スタンダードレスト(スタンダードブリッジ)と言います。
左手でOKサインを作り、中指を折り曲げます。その時出来る輪っかにキューを通し、残りの指は出来るだけ広げます。
キューにしっかり蓋が出来るので強く撞いてもブレにくいですが、形がやや複雑で、尚且つ少し滑りにくいので最初は少し使いにくく感じるかもしれません。
2つ目。
オープンレスト(オープンブリッジ)と言います。
手を広げて第3関節を少し曲げて傾斜を作り、その横に親指をつけて、出来上がった溝にキューを乗せます。
上記のスタンダードレストと比べると形がシンプルで、初心者の方でも組みやすいと思います。
ただし上に蓋がされていない状態なので、少しキューが暴れやすくなるので気を付けましょう。
3つ目。
レールレスト(レールブリッジ)と言います。
手球が比較的クッションに近いところにあり、上記の2種類のレストでは窮屈になるような時に使います。
キューをレールの上に乗せ、左手を上からかぶせて親指をキューの横にしまいます(もしやりにくく感じる場合は、ただ手を開いて上からかぶせ、親指を外に出した状態で慣れるまでやってみましょう)。
形がシンプルで、なおかつキューが滑りやすいので初心者の方でも簡単に使うことが出来ると思います。
主にこの3種類です。
そしてこのレストを置く場所ですが、大体手球から20㎝くらいにしましょう。
あまり遠すぎると手球を捉えることが難しくなりますし、逆にあまり近すぎると今度はスピードを出しにくくなるので、適切な場所に置くようにしましょう。
次に顔の位置です。
あごの真下、もしくは利き目の真下にキューがくるようにしましょう。
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顔の高さに関しては、出来るだけ下げた方がボールを方向性を確認しやすくなります。
ただ、腰が痛い、あるいは長時間前傾姿勢はつらい、などの理由がある場合はやや高めにしても問題ありません。
右手の持つ位置(グリップ)に関してです。
まずは左手を、前述したように手球から20㎝くらいの位置にセットし、タップを手球ギリギリまで近付けます。
その際力は入れず、軽く握る様に心がけて下さい。
足の位置です。
右足がだいたい右手の真下の少し後ろ、左足は肩幅くらい開いて少し前に置きます。ただ、ご自身が「楽に」構えられるのであれば、多少違う場所にセットしても問題ありません。
全体的なフォームはこんな感じです。
では次に、そのフォームで素振りをしてみましょう。
動作は大きく3つのパートに分けられます。
1、テイクバック(キューを引く)
2、インパクト(手球を撞く)
3、フォロースルー(振り抜く)
この一連の流れをストロークと言います。
悪い例として、肩を支点として振ってしまうと、キューの可動域が大きくなりすぎてしまい、真っ直ぐ振ることが難しくなります。
今後ビリヤードを続けていくうえで、この「真っ直ぐ振る」ということはとても大事なので、その点も確認しながら素振りをしてみて下さい。